忍者ブログ

カテゴリー:スキーに復帰

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


emoji孤独と疲労と諦め


2009シーズン頃からはかなり精力的にレッスン活動。



コブが問題だった。逆捻りが強く出るとフランジが
引っ張られて必ずと言っていい程接着が剥がれた。

その度に腹部を押えて車へ戻る。車には災害時にも
備えて常に数週間分のキットが積んであった。

漏れた排泄物で汚れた部分の洗浄や新しいパウチを
真冬のスキー場で装着するのは車内の暖房を目一杯
にしても裸の体にはキツイ。

接着面は十分に温めないと皮膚に張り付かない。。。
駐車場でそんなことをアレコレモタモタしていると周囲
の目もたまらん。。。

そりゃそうだ、、、車の中で長時間裸でゴソゴソやって
たら誰の目にも不審者っぽく映るし、、、

いろいろ学習、、、ストマに問題が生じた時は車が
唯一の避難場所。駐車場は平日の空いている時でも
なるべくゲレンデから遠くて人の動線のない場所へ
停めるようになった。

お昼時の休憩なんかも食事を摂ると条件反射でパウチ
に排泄物が大量に出て来てレッスンにならんから水分
だけ。。。食べ物を見ただけでもなるので生徒さんには
その旨断って単独行動。

レッスン中は努めて元気良く振舞っても、内心、孤独感
は募るばかり。。。たまに東京に帰っても外出時はパウチ
がもし外れてしまったらと常に考えてしまう。。。
人とは一緒に行動せずにいつも独りぼっちが多くなった。

フランジやパウチの交換は中2日の4日おき、、、その日
だけが唯一浴槽にドップリ浸かれる至福の時!!

交換時に排泄物が出ると作業は出来ないので、前日から
食事の時間を逆算しながら絶食になる。そのことだけで
疲れる。様々な問題を抱える身障者はこの疲労感から決
して抜け出せない。



コブは好きでしたが、これ以上大きなコブは無理。
股関節角度が深くなるとフランジが剥がれたり、パウチ
がパンクする。2009シーズンの頃。
2009シーズンの1コマ
不整地のレッスンの時は生徒さんも理解してくれるので
自分は滑らずに下で見てるパターンを取り入れた。

悔しいけどね、、、欲を出してもどうにもならんから
コブは諦めました。普段欲深い私はこの頃諦めることも
学びました。

ストマ、フランジ、パウチを守るのが最優先っす!!



皆、私の身体を案じながらレッスンを受けてくれる。
2009シーズン頃、とあるクラブの合宿で。
2009年の1コマ

やっぱりゲレンデに居る時が一番幸せです。
2009年の1コマ


ここ数年の間にゲレンデの施設、特にトイレの設備が
良くなったように感じます。スキーブーツのままでの
ストマ処理はスクワットみたいな状態でしんどいから
“身障者用トイレ”が増えて来たのはとっても嬉しい!!

腸管外合併症も出始めて、、、あとどの位ゲレンデに
出られるか考え始めましたが、、、

なるべく雪の上で生き生きしたい。そのための工夫を
しようと思います。2016シーズンの1コマ。
2017シーズンの1コマ


ホームゲレンデ下部にて、、、2017シーズンの私。
2017シーズンの1コマ



孤独、疲労、諦め、、、この繰り返しにもがいている
サイボーグです。
PR

Security
cyborg 005
2023シーズン、まだ生きてる

☆彡全日本スキー連盟公認
  指導員、A級検定員
☆彡日本スポーツ協会公認
  スキー上級教師
  スキー・スノーボードコーチ2

06、12月に劇症型の潰瘍性
大腸炎(UC)
で大腸全摘手術を
受け、オストメイトとなる。

31年間勤務したスキー学校を
退職し現在フリーで活動中。

サイボーグへメール
ブログ内検索