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カテゴリー:ストマ

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ストマ、、、その5


相変わらずの知覚過敏で大学病院の外の歯科医院通いが続いた。

役所でする身体障害者や難病の手続きも外出の折に少しずつ
自分で始めた。

主治医のカッシーには外泊も勧められたけど、、、夜中に1人
の時、何かあったらと思うと怖くてできなかった。

病院のある永山から聖蹟桜ヶ丘へバスにも乗ってみた。なるべく
混んでる時間帯を避けて社会復帰の練習をした。まだ階段を数段
しか降りられない状態だったけど、バスの揺れや乗り降りにも慣
れて来た。

外出届けをナースステーションに出しに行くと、看護師さん達は
皆一様に笑って送り出してくれる。


「今日はどこ?」

「何食べる予定?」

さすがにお寿司とは言えず、“焼き肉”って嘘ばかりついていた。




頻繁に外出したのには私なりの訳があった。。。




それはいつでもどこでもその場にあるトイレでストマの内容物を
処理できるようになれること!!

最初は歯科医院やデパートの身障者用トイレ、飲食店等のスペース
が広くて衛生的な所を選んで練習した。

しゃがむと立てなくなるので駅や公園の公衆トイレ等、“和式”の
所は避けた。これはもう少し体力がついてからの宿題。


焦るとこはないや。。。ゆっくりやろうっと。



パウチは排泄物の様子(出血等)を見るのに透明、、、ただ、それが
私的にはちょっと抵抗があった。


探したら中身が見えない肌色のパウチに巡り合った。
左がスケルトン、右が肌色。
肌色のパウチ

肌色のパウチにしたことで内容物が直接目に入らないから
気分的に楽になった。




フランジ(面板)もコンベックスタイプにした。
左がフラット、右がコンベックス。
フランジ

これならストマの周囲を保護材が囲んでくれるので漏れが
防げる。



お腹に入っていたチューブの傷がちょうどフランジの接着面
にあってそこからの漏れが酷いことに気がついた。



保護材をパウダーやリング状にしたアクセサリー類。
これで凹凸を埋める術を学んだ。
様々な保護材



この頃使っていたアクセサリー類。。。まだアイテムは僅かだった。
アクセサリー

マジックインキのマークはこの頃の私のストマの型。担当看護師
の小野寺さんに採って頂いて今でも大事にしてる。




私がストマのケアを一切看護師さん達に頼まなくなって、、、

担当の小野寺さんと、いつも優しくて明るい曽田さんが心配して
様子を見に来た。


「ちょっとォ~、、、最近ストマどうしてるの??」

「誰にやってもらってる?妹さん??」


短い期間に揃えたアイテム達を2人に見せた。
取り替えるところを見せろって言うから実際にやってみた。


「あんたぁ~、、、凄いじゃない!私達より上手よ!!」


人間、おだてられると俄然その気になるもんだ。。。


私のシーズンオフの仕事はスキーの修理屋。元々手先は器用
だから、やり始めると面倒とか大変とかってのは無かった。

お腹の型がストマに合って来たのか、ストマの型がお腹に合
って来たのか、、、どっちもあると思う。

寝返りの打ち方も無意識にストマを守るようになって来た。
寝ていても排泄物が突然漏れる回数が減って来た。



人間の身体は不思議。。。



サイボーグはどんどん自己進化の道を辿り始める。。。
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cyborg 005
2023シーズン、まだ生きてる

☆彡全日本スキー連盟公認
  指導員、A級検定員
☆彡日本スポーツ協会公認
  スキー上級教師
  スキー・スノーボードコーチ2

06、12月に劇症型の潰瘍性
大腸炎(UC)
で大腸全摘手術を
受け、オストメイトとなる。

31年間勤務したスキー学校を
退職し現在フリーで活動中。

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