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カテゴリー:リハビリ

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ラッシュアワー、、、その1


この頃、妹は私にとても食欲が出て来たの見逃さずにいろいろな
食べ物を会社の帰りに差し入れてくれた。少しでも体力をつけ、
体重を増やそうとしてくれてたみたい。

妹は大のビール党!何かにつけてビールのおつまみみたいな食べ物
ばかり買って来る。


「兄貴、コレ喰いなっ!」って感じで病室で一緒に食べてくれる。


ご禁制のお寿司や生野菜もたくさん買って来てくれた。マクドナルド
のポテトなんかどっさり買って来た日には部屋中に匂いが充満する。

私の部屋はいつも宴会してるって看護師さん達に言われる始末。


お寿司をたくさん持って私の病室に来る途中、エレベーターの中で
執刀医の鈴木先生と鉢合わせして面倒なことになったこともあった
らしいけど、、、


「私の夕食ですぅ」って断固言い張るのもお手の物だった。


“鳥軟骨のから揚げ”を買って来てくれた時はさすがに無理。。。

「これはお家に持って帰って旦那とビールのつまみにしてね」って
苦笑いした私だった。


私の体力や体重は日に日に増えて、どっから見ても入院患者には
全く見えない。



お見舞いの生徒さんやお客さんもかなりの数になった。皆一様に
一体どこが悪いのって感じで怪訝な顔して帰って行く。

とっても親しい生徒さんがお見舞い来た時に病棟の廊下で腕立て
伏せして見せた。こんなに元気になったんだとどうしても見せたかった。





案の定、まだ塞がっていないお腹の傷口がちょっとだけ
裂けた瞬間の写真。 お見舞いに来て下さった生徒さん
が撮影してくれた、、、。
やせ我慢





階段の昇り降りも健常な人と同じにできる。

走ることもできるし、飛び跳ねることも全然へっちゃら!

運動機能は年相応なところまでは回復したのかも知れない。




私は大のコーヒー好き。病院には唯一入れ立てのコーヒーを飲める
自販機が玄関に1つだけあった。

朝食が終わるとすっ飛んで行って入れ立てのコーヒーを楽しむのが
日課になっていた。


↓元気になってからの私のオアシス。入院当時の画像です。
玄関前の自販機



玄関の外にはベンチがあって、、、なんぼ3月とは言え、外はまだ
冬枯れの木枯らしが吹く寒さ。

でも、、、冷たい風にさらされながらの熱いコーヒーは、生きてる
実感がして止められなかった。




担当医のカッシー(柏原先生)はしつこく外出と外泊を勧めに来る。
退院は絶対にダメって言いながら、外出だの外泊だのしつこく言わ
れるからかなり混乱した記憶がある。

役所の手続き、焼き肉、内緒の回転寿司、床屋さん、歯科医院。
事ある毎に外出しては自宅は勿論、行った先でのトイレの練習を
試みた。



さすがに自宅と言えども、夜中に何かあったら怖いから、、、外泊
だけはできなかった。




入院中に運転免許証の更新期限が切れてしまっていた。

運転免許試験場ってすっごく込み合う。今の私の身体ではかなりの
遠出になる。退院してからでも手続きはできるけど、、、


「そうだ、遠出の練習をして見よう!」

「今度はラッシュ時のバスや電車にもチャレンジ!」

「あまり衛生的でないトイレでも練習だ!」




かなり冒険だけど、病院から役所に寄って必要な書類を取り、バスや
電車を乗り継いで運転免許試験場へ辿り着く道のりを調べた。

途中でストマや装具に問題が起こった時の最低限のアイテムも持ち
歩かなければならない。



頭の中で繰り返し、繰り返し、道順を思い起こしながら決行の日まで
をドキドキ過ごすサイボーグが居た。


。。。次回に続きます。
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cyborg 005
2023シーズン、まだ生きてる

☆彡全日本スキー連盟公認
  指導員、A級検定員
☆彡日本スポーツ協会公認
  スキー上級教師
  スキー・スノーボードコーチ2

06、12月に劇症型の潰瘍性
大腸炎(UC)
で大腸全摘手術を
受け、オストメイトとなる。

31年間勤務したスキー学校を
退職し現在フリーで活動中。

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