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外科病棟


外科病棟に移ってからはどんどん衰弱してとうとうベッドから
起きられなくなった。動けないからレントゲンも技師さんが
ポータブル持って病室まで来る。MRIなんかの大きな検査は
車椅子かストレッチャー!!とにかく痛い!!痛くて痛くて
、、、歯も磨けない。しゃべれない。寝返りも打てなかった。

口からの食事は一切禁止。もちろん水分さえも、、、次第に
点滴のバッグが増えて頭の上に4つも5つもぶら下がってた。
腕の血管は細くもろくなっていて、すぐ破れて点滴が漏れた。
肩口を切ってチューブを入れ、そこからの点滴が始まった。
毎日毎日、天井ばかり見つめて暮らす。

この頃、残りの仕事を整理してくれた何人かの方々と病室で
打ち合わせしたらしいけど、話した内容はもちろん会った記憶
もボンヤリしてる。一体どんな話をしてたんだろうか?
メチャクチャな指示を整理して処理してくれたミンナに感謝!

うわ言でも仕事のことばかり言ってたらしい。あの人の板は
こうしてくれ。この人の板はこうしてくれって、、、
妹に命と仕事とどっちが大事かってかなり怒られたらしい。。。



強い薬のせいか幻覚や怖い夢ばかり見始めた。天井の模様が
動く。カーテンが波打つ。蛍光灯の先が尖って迫って来る。
だんだん幻覚や夢と現実の区別がつかなくなり始める。




毎日毎日、景色といったらこればっかりでした、、、
見えるのは天井だけ





妹が病院のお花屋さんで造ってもらって来た。妹はテキパキ、シャキ
シャキしていてしっかりしてるので看護師さん達から私の姉だと思われ
てた。主治医の先生にまで「お姉さん」と呼ばれて怒ってた。
妹が買って来た




はっきりした病名の特定ができず毎日、毎日、検査、検査の連続。
高熱が波のように出始め、暑くて汗が吹き出たと思うと寒くて
唇が震える。。。40度以上の時もざらだった。38度台なら
すっごく楽!看護師さんが24時間ひっきりなしに出入り
してた。次第に腹部にコブが凸凹と出始め、身体は骨と皮だけ
になる。後から聞いた話だけど、、、看護師さんたちの勘で
、、、「多分この人は助からないだろう!」って思われてた
らしい。

回診で内科的な治療も限界との先生達の話が聞こえる。
主治医の先生から潰瘍性大腸炎にほぼ間違いないことを伝え
られたけど、朦朧としていて理解できなかった。何となくだけど
単純な内臓の炎症ではなくて“白血球”が悪さをしてることだけ
は分かった。内科的な治療では最も効果があり最後の砦、、、

ステロイドパルス療法
白血球除去療法

が始まる。薬の副作用やら治療の疲労もあったけどとにかく
激痛で苦しかった。顔が痛い顔のまま固まっていた。

唇と舌が亀の甲羅状に割れ始め、喋りたくても喋れなくなって
しまった。
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Security
cyborg 005
2023シーズン、まだ生きてる

☆彡全日本スキー連盟公認
  指導員、A級検定員
☆彡日本スポーツ協会公認
  スキー上級教師
  スキー・スノーボードコーチ2

06、12月に劇症型の潰瘍性
大腸炎(UC)
で大腸全摘手術を
受け、オストメイトとなる。

31年間勤務したスキー学校を
退職し現在フリーで活動中。

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